SARAH研究会について:
2017年の日本RAのリハビリ研究会(現 日本リウマチリハビリテーション研究会)にて,関節リウマチの手に有用なハンドエクササイズプログラム「SARAH」の邦訳の取り組みがスタートしました.2018年にすべての資料の邦訳が完成,そして2019年より,日本での広い活用を目指して本研究会ができました.
SARAHの邦訳に携わり,原著者であるLamb氏らがRCTで示した効果には,アドヒアランスを高めることが何より大切だと感じました.そして,そのヒントは,Lamb氏らの作成したSARAHに関するマニュアルと10の資料に記載されていました.
SARAHのエクササイズプログラムはシンプルです.それゆえに,効果を出していくためには,実施される関節リウマチの方のエクササイズの継続性を高めることが重要です.SARAHマニュアルと資料を活用することでそれが可能となります.
我々作業療法士・理学療法士が持つ知識と実践力に加えこれら資料を活用することで,関節リウマチの方々の生活を支える手の実用性を高めることができます.この実践方法を共有することが本研究会の目的です.
2019年5月10日
2025年4月30日 更新 大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科助教 中村めぐみ